呆然の江村美咲 言葉詰まらせ「なぜ足が止まったか分からない」旗手大役、雨でずぶ濡れの開会式から2日後の悪夢も「これは私の弱さの問題」

 「パリ五輪・フェンシング女子サーブル個人・3回戦」(29日、グランパレ)

 女子サーブルで世界選手権2連覇の江村美咲(25)=立飛ホールディングス=が崔世彬(韓国)に7-15で敗れ、まさかの3回戦敗退となった。

 江村は第1ピリオドは序盤、一進一退だったものの、徐々にリードを許して4-8で折り返した。第2ピリオドもその差を縮められず、取り返せなかった。試合後、江村は呆然とした表情を浮かべていた。

 試合後は「今日の私のフェンシングは私のフェンシングではありませんでした。自分の弱さをコントロールできなかった」と言葉を詰まらせ、「もっと動かないといけなかった。なぜ足が止まってしまったか分からない。これは私の弱さの問題」と、自戒した。

 今大会は開会式で、ブレイキン男子の半井重幸(ダンサー名・SHIGEKIX)とともに日本選手団の旗手を務め、セーヌ川を船で下った。大役から中2日で迎えた本番だった。雨の開会式で行われたため、びしょぬれとなっていた江村には、その影響を指摘する声もあるが、あくまで自身の問題とした。

 21年東京五輪では団体で5位入賞、個人は3回戦敗退と、メダルには届かなかった。今大会は個人と団体二つの金メダルを目指し「逃げたくなる自分に打ち勝ちたい」と意気込んで臨んでいた。

 ◆江村美咲(えむら・みさき)1998年11月20日、大分県出身。東京・大原学園高(現大原学園美空高)から中大に進学。立飛ホールディングス所属。父・宏二さんはソウル五輪フルーレ日本代表。東京五輪は個人で2回戦敗退、団体は5位。22年カイロ、23年ミラノ世界選手権個人で金メダルを獲得した。170センチ、60キロ。

関連ニュース

パリ五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス