五輪連覇の堀米雄斗「本当にあきらめかけたこともあった」「1%の可能性を信じて」大逆転のベストトリック「最後に実ってうれしい」
「パリ五輪・スケートボード男子ストリート・決勝」(29日、コンコルド広場)
堀米雄斗は後が無いトリック5回目で97・08のベストスコアをマークし、合計281・14で五輪連覇を達成した。
ランで89・90をマークした堀米。トリック1回目では94・16をマークしたが、ライバル達も大技を決めた。2回目以降は転倒してなかなか得点を伸ばせなかったが、崖っぷちの5回目にベストトリックを決めて大逆転で連覇を達成した。最後の差は0・1点。まさに薄氷の末につかんだ五輪連覇だった。
「いやもう本当にここまで来るのに、本当にあきらめかけたこともあった。最後の予選で中国の大会終わってまだ可能性があるということで。1%を最後まで信じて、オリンピックでもやってこれて。それが本当に最後に実ってうれしいです」と力を込めた堀米。ラストトリックは「イヤホン付けてたけど、音楽とかもかけないで。自分を信じて、やってきたことを信じて。みんなの応援が最後に乗れたカギになったのかなと思いました」と笑った。
5回目のトリックを決めた直後、パリのスタンドは総立ちで祝福。そのスタンドの前で実感を込めるように、左手を突き上げた。ファンも大歓声を堀米に浴びせ、祝福。幻想的な雰囲気に包まれた中、表彰台の頂上で王者は安どの笑みを浮かべていた。