92年ぶりメダルが話題の馬術「初老ジャパン」アラフォーでメダルを取れるのはなぜ? 男女の区別がない唯一の五輪種目だった

 「パリ五輪・総合馬術団体・決勝」(29日、ベルサイユ宮殿)

 日本は合計115・80点で3位となり、92年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得した。馬術では1932年ロサンゼルス五輪で優勝した西竹一以来、92年ぶり2個目のメダルとなった。

 一気に注目度の増した馬術競技。そもそも馬術とは、どんな競技なのか。

 馬術は人と馬とが一体となって競技を行うスポーツ。今回銅メダルを獲得した「総合馬術」は、馬場馬術競技・クロスカントリー競技・障害馬術競技の3種目を同一人馬のコンビネーションで3日間をかけて行う。日本馬術連盟によると「騎乗馬の能力を正確に把握し、クロスカントリー走行時のコース取りを綿密に計算することや、競技期間を通して馬のコンディションを良い状態に保つことが必要」という。

 平均年齢が41・5歳で、自身らがつけたチームの異名「初老ジャパン」も話題となっているが、馬術は五輪では唯一男女が同じステージで戦う種目でもある。

 同連盟は、公式ホームページ内で「運動するエネルギーは馬の役割で、そのためのリズムとバランスを与えるのが選手の役割です。選手は経験を重ねるごとにその感覚を研ぎ澄まし、より緻密な扶助(馬への合図)を出せるようになります。ですから、他のスポーツにおいてはトップアスリートとして活躍できる年齢を過ぎても、馬術競技では馬が体力面をカバーしてくれるため、第一線で活動を続けている選手が多いのです」と説明。

 「同様に、体力面では男性にかなわない女性であっても、馬との信頼関係を築き、馬に正しく指示することができれば、互角に勝負することができるというわけです」と、男女が同じステージで戦う競技性についても言及している。

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