柔道女子 高市未来が初戦突破 3度目の正直となるメダル獲得へ第一歩 “高市で金”へ 寝技で一本

 「パリ五輪・柔道女子63キロ級・1回戦」(30日、シャンドマルス・アリーナ)

 高市未来(30)=コマツ=が1回戦でデルトロカルバハル(キューバ)と対戦。寝技で一本勝ちを奪い、鮮やかに初戦を突破した。

 序盤から積極的に足技を仕掛け、相手に先に指導が与えられた。以降も攻め手を緩めることなく、主導権を握り続けた高市。開始3分で大内刈りから寝技に入り、一本勝ちした。組み手で優位に立ち、危なげなく初戦を勝ち抜いた。

 過去2大会でメダルを逃した高市にとって心機一転、3度目の正直となる大会だ。22年11月に柔道男子66キロ級で14年世界選手権代表の高市賢悟さんと結婚。名字が田代から変わって迎える大舞台に「特に何か大きく変わったわけではないが、近くで味方になってくれる人ができたのは心強い」と心境を口にしていた。

 昨年12月のグランドスラム東京大会では準々決勝で堀川恵との直接対決を制し、大会も優勝。形勢逆転で三たび切符をつかみ取った。五輪の悲喜を熟知するベテランは「うれしい(感情)とかはなく、今できることをコツコツやる。それをやれば金メダルに近づくと信じている」と語っていた。

 ◆高市未来(たかいち・みく)1994年4月7日、東京都出身。兄の影響で小学2年から柔道を始め、相武館吉田道場に通う。相原中、淑徳高と進学し、13年にコマツに入社。16年リオデジャネイロ五輪は5位、21年東京五輪は2回戦で敗退した。世界選手権は4度出場し、14、15年は銅メダル。18、19年大会は銀メダルを獲得した。左組みで得意技は足技。164センチ。

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