92年ぶりメダルの“初老ジャパン”が相棒の馬たちへ涙で感謝 大岩、声詰まらせ「本当に頑張ってくれた。それを思うだけでこみ上げてくる」

 パリ五輪の総合馬術団体で銅メダルを獲得した大岩義明(nittoh)、戸本一真(日本中央競馬会)、北島隆三、田中利幸(ともに乗馬クラブクレイン)が30日、一夜明けの会見に臨んだ。

 日本は合計115・80点で3位となり、92年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得。馬術では1932年ロサンゼルス五輪で優勝した西竹一以来、92年ぶり2個目のメダルとなった。

 快挙から一夜明けて北島は「まだ昨日の段階では実感がわいてなかった。一夜明けて記者会見に出させてもらって、自分たちはやったんだなと。本当に奇跡的な気持ち」と話すと、田中も「こみ上げるものがあった。メダルをもらったがいまだにまだ信じられない。一夜明けてSNSに上がっているのを見て徐々に実感してきた」とした。

 共に戦ったパートナーの馬たちに対して戸本は「3日間を完走すること事態が難しい競技。完走してくれた馬には『ありがとう』と伝えた。帰って休養に入るので、好きなだけ食べていいよと伝えたい」とし、大岩は「本当に馬が頑張ってくれた。それを思うだけでこみ上げてくるものがある」と言葉を詰まらせた。

 競技では、最終種目の障害馬術を前に北島隆三の馬が馬体検査をクリアできず、20点を減点。2種目を終えて団体3位だった日本は5位に後退。それでもリザーブの田中利幸が出場し、大きなアクシデントを乗り越えてメダルを獲得した。

 92年ぶりの快挙に、全員が昭和生まれで自身らがつけたチームのニックネーム「初老ジャパン」は大きな話題を呼んだ。大岩は「光栄に思う。マイナースポーツなので認知してもらうことは大事。ネーミングしてもらって話題にしてもらえたのはいいこと」とした。

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