“シダマツペア” 韓国ペアに大接戦で敗れ、2位で準々決勝進出 志田「どんな強敵でも倒せるように」

 「パリ五輪・バドミントン女子ダブルス・1次リーグ」(30日、ポルトドラシャペル・アリーナ)

 世界ランキング4位の“シダマツペア”こと志田千陽(27)、松山奈未(26)組=再春館製薬所=は1次リーグC組最終戦で韓国ペアに2ゲームともに大接戦の末、0-2で敗れた。2勝1敗で準々決勝は他の組の1位チームと対戦する。

 松山は「あまりよくなかったけど、途中で自分たちのペースに戻せたのは良かったかなと思います」と大接戦を振り返った。

 1位通過のペアと対戦する準々決勝に向けて、志田は「ほんとにやるしかないと思うので、切り替えて、どんな強敵でも倒せるようにしたい」と意気込んでいた。

 ともに2連勝ですでに決勝トーナメント進出を決めている両ペア。第1ゲームは序盤から韓国の勢いに押されて7-13と水をあけられたが、ここから粘りを見せる。2度の3連続ポイントを奪うなど怒濤(どとう)の追い上げで15-15と追いついた。その後は一歩も譲らず、大接戦となったが、22-24で惜しくも失った。

 第2ゲームも序盤は韓国がリードして、日本が追いかける展開となった。それでも粘り強いレシーブで切り返し、最大5ポイント差を追いつき、11-10と逆転に成功した。終盤もつれにもつれたが、24-26の末、このゲームも失い、2位での通過が決まった。

 28日に行われた初戦ではオーストラリアのペアにストレート勝ち。続く29日もインドのペアに2-0で勝ち、2連勝としていた。

 21年の東京五輪は逃したが、サポートとして帯同。今回の代表選考レースを日本勢トップで終えた実力派コンビは結成10年目での五輪で、16年の高橋礼華、松本美佐紀以来となる日本勢金メダルを目指す。プライベートで「ちい」「なみ」と呼び合う仲良しだ。

 ◆松山奈未(まつやま・なみ)1998年6月28日生まれ、北九州市出身。両親、兄、姉もバドミントンに打ち込む一家で育つ。九州国際大付中、高出身で、3年時には世界ジュニア優勝。17年に再春館製薬所に入社した。趣味はヘッドスパ。1時間コースで開始10分で寝てしまうのが悩み。幼少期は水泳、エレクトーン、ピアノ、書道を習う。座右の銘は「努力は結果をもたらすわけではなく、努力は成長します」。166センチ。

 ◆志田千陽(しだ・ちはる)1997年4月29日生まれ、秋田・八郎潟町出身。姉の影響で6歳の時に競技を始めた。青森山田中、高出身。3年時は、インターハイ女子ダブルスで優勝した。16年に再春館製薬所に入社。パートナーの松山とは、14年からペアを組む。大のアイドル好きで、乃木坂46を卒業した山下美月が一番の推し。座右の銘は「なんとかなるし なんとかする」。162センチ。

関連ニュース

パリ五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス