柔道男子 永瀬貴規が五輪連覇に王手!イタリアのダークホースを退け決勝進出 3大会連続のメダルも確定

 「パリ五輪・柔道男子81キロ級・準決勝」(30日、シャンドマルス・アリーナ)

 五輪連覇を目指す永瀬貴規(30)=旭化成=はイタリアのエスポジトと対戦。相手を寄せ付けずに下し、2大会連続の金メダルへ王手をかけた。

 準決勝の相手は五輪や世界選手権で目立った成績がない世界ランク13位のエスポジト。この日は変則技を駆使してトーナメントを勝ち上がってきたダークホースだ。

 序盤から奇妙な動きを繰り返す相手に対し、冷静に対処した。しっかりと組んで動きを封じた。1分過ぎに支え釣り込み足で技ありを奪いポイントリード。主導権を引き寄せると、最後は押さえ込みで下し、相手を寄せ付けなかった。

 準々決勝では世界ランク1位を延長戦の末に撃破。3回戦でも同じく五輪3大会連続出場で欧州王者のアルバイラクとゴールデンスコア方式の延長戦に突入する死闘となり、技ありを奪って勝利していた。

 永瀬にとってはリオデジャネイロ五輪銅メダル、東京五輪金メダルに続く3度目の大舞台。2大会連続の金メダル獲得に向けて「いよいよ近づいていると気が引き締まる。ここからの準備が大事。万全で臨みたい」と語っていた。

 前回の東京五輪はコロナ禍で無観客など制限があった。それだけに「今回は会場の雰囲気も感じながら向き合いたい。悔いなく全力で戦いたい」と心境を口にしていた中、大歓声に包まれて決勝進出を果たした。決勝は世界選手権3連覇中のグリガラシビリ(ジョージア)と激突する。

 ◆永瀬貴規(ながせ・たかのり)1993年10月14日生まれ。長崎県出身。15年世界選手権優勝、リオデジャネイロ五輪銅メダル。全日本選抜体重別選手権は14年から4連覇するなど優勝6度。21年東京五輪では金メダルに輝いた。得意は大内刈り、内股。長崎日大高-筑波大を経て旭化成。182センチ。

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