8位の体操女子「気持ちは5人だった」出場辞退、宮田笙子の決めポーズ披露「5人で戦うというつもりで」

 「パリ五輪・体操女子団体・決勝」(30日、ベルシー・アリーナ)

 予選5位の日本は8位だった。エースの宮田笙子(順大)が直前に代表離脱し、いずれも初代表の岸里奈(戸田市SC)、岡村真(相好ク)、中村遥香(なんばク)、牛奥小羽(日体大)が4人で挑んだ。

 最初の平均台で、日本は中村が落下。決勝最下位の8位発進となった。続く床運動、最終種目の段違い平行棒でも順位を上げられなかった。

 大会直前にエースの宮田笙子(順大)が飲酒・喫煙の発覚により代表辞退。補欠の繰り上がりは期間外のためできず、本来5人の代表は4人で戦うこととなっていた。

 騒動後、宮田は選手たちへ「応援している」とメッセージを送っていた。その思いも受け、4人は不祥事が発覚する前に宮田から渡されたそろいのヘアピンを着用して出場。演技終了後、4人は充実の笑顔を浮かべた。騒動も乗り越え、メンバーの岸は「ひと回り大きくなったと思います」と実感を込めた。

 この日、4人は入場する際、全員で宮田のゆかの演技のポーズを披露した。田中監督によると選手が話し合って決めたとし、「(宮田に)だいぶ引っ張ってもらったという思いがある。5人で戦うというつもりでああいうポーズをした」と明かした。メンバーの牛奥は「5人で戦っていると忘れず。笙子のポーズができたらいいね、と。人数は4人だけど、気持ちは5人だった」とうなずいた。

また、監督自身は宮田と交わした会話にも触れ「約束をした。また体操に戻ってきてねと話して帰国している。また活躍してもらいたい」とエールを送った。

 

 

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