バスケ 勝利目前残り10秒の河村ファウル判定が波紋 女性審判SNSが誹謗中傷被害「大誤審」「歩くバスケットカウント」人種差別的投稿も

 「パリ五輪・バスケットボール男子・1次リーグ、日本90-94フランス」(30日、ピエール・モロワ競技場)

 日本は開催国のフランスと対戦。完全アウェーの中、残り16秒の段階で4点リードを奪っていたが、延長戦の末に敗れた。4点リードで勝利は目前だった。だが残り10秒で相手にスリーポイントを決められ、河村勇輝のファウルも判定されてバスケットカウントを奪われた。フリースローを決められ同点。タイムアウトをとってラストワンプレーに勝負をかけたが、決めきれず延長戦へ突入し、結果として敗れた。

 ただ、報道写真やVTRなどから河村が相手選手に触れていないとの指摘が相次ぎ、開催国優位の判定だったとして波紋が広がっている。同試合を担当した女性審判のブランカ・セシリア・バーンズ氏のSNSには誹謗中傷が殺到する事態となっている。「今すぐ辞めてもらいたい」、「あからさますぎる」、「大誤審」、「歩くバスケットカウント」と言った批判から、見るに堪えない人種差別的な書き込みまで、日本語も含めさまざまな言語で書き込まれている。

 東京五輪に続き、パリ五輪でもアスリートや関係者への誹謗中傷が問題となっている。

 陸上競歩の混合団体に出場する柳井綾音(立命大)が29日、自身のSNSで「たくさんの方からの厳しい言葉に傷ついた。試合前は余計神経質になり、繊細な心になる。批判は選手を傷つける。このようなことが少しでも減ってほしい」などと投稿した。柳井は日本陸連が同日、混合団体に専念するために女子20キロ競歩出場を辞退すると発表していた。

 柔道では28日の52キロ級でまさかの2回戦敗退を喫した阿部詩(パーク24)に対して、大きな反響。海外からも含め、ウズベキスタン国旗が多数投稿されて荒らされている他、ネット上には試合後に号泣して退場しなかったことへの批判の声などが書き込まれた。詩はこの日、自身のSNSに感謝の言葉とともに、「情けない姿を見せてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪している。

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