柔道女子 新添左季が快勝発進 出血のアクシデントをものともせず 70キロ級で日本勢3大会連続の金メダルへ

 「パリ五輪・柔道女子70キロ級・2回戦」(31日、シャンドマルス・アリーナ)

 新添左季(28)=自衛隊=は、ウズベキスタンのマトニアゾワと対戦。押さえ込みによる一本勝ちで見事に初戦を突破した。

 いきなり相手が投げ技を仕掛けてこられた中、冷静に対処した新添。開始から1分20秒で隙を突いて投げ技を繰り出した直後、手から出血がみられたため、治療のためいったん畳を降りた。

 それでも止血し、再び畳に戻ってくると押さえ込みに入って一本勝ちした。相手は畳に倒れ込んだまま苦悶の表情を浮かべるなど、ダメージの大きさを物語った寝技の強さ。畳を降りた後は、観客席に手を振る様子も見られた。

 28歳の新添は五輪初出場。6月下旬に右足首を捻挫したが「万全の状態なので100%の力を出したい」と意気込んでいた。

 女子70キロ級は、16年リオデジャネイロ五輪の田知本遥、21年東京五輪の新井千鶴に続いて、日本勢3大会連続の金メダルが懸かっており「どうしてもつなぎたい、結果を残したいという思いが強い」と覚悟を口にしていた。

 ◆新添左季(にいぞえ・さき)1996年7月4日、京都府出身。奈良・天理高から山梨学院大に進学した。世界選手権は23年初優勝、22年は3位。18年ジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得した。得意は内股。自衛隊所属。171センチ。

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