張本智和 苦戦も16強入り!難敵イラン選手4-2で下す「紙一重」も「内容より結果が求められるのが五輪」 歓喜の“ハリバウアー”さく裂

 「パリ五輪・卓球男子シングルス・2回戦」(31日、パリ南アリーナ)

 21年東京五輪男子団体銅メダルの張本智和(21)=智和企画=は、ノシャド・アラミヤン(イラン)に苦戦しながらも4-2で勝利し、16強となる3回戦進出を決めた。

 第1ゲームを8-11で落としたが、第2ゲームから3ゲーム連取。第6ゲームはいきなり0-8とされ、そのまま落としたが、第7ゲームは11-7でものにした。勝利の瞬間は両拳を突き上げ、腰をそらせる“ハリバウアー”を炸裂させ、そのまま膝をついて歓喜した。「本当に紙一重の試合でした。内容よりも結果が求められるのが五輪。まだまだ未熟だが、次のラウンドに進めたのが大きい」と、同日現地時間夜に行われる3回戦を見据えた。

 27日に行われた混合ダブルスでは、早田ひな(日本生命)とのペアで北朝鮮のペアに1-4で初戦敗退。東京大会の水谷隼、伊藤美誠組の金に続く日本勢連続メダルを期待されていたが、序盤から硬さが目立って流れをつかめなかった。張本は初戦の難しさを痛感しつつ「この敗戦にこだわっていられない。シングルスと団体に集中することが大事」と話していた。20日に公開されたフランス・アミアンでの事前合宿では右脇腹に違和感があり、軽めの練習に抑えていた。

 ◆張本智和(はりもと・ともかず)2003年6月27日生まれ、仙台市出身。中国出身の両親の下、2歳で競技を始める。日大高を経て早大3年在籍。16年世界ジュニア選手権優勝。17年世界選手権個人戦で8強。18年は全日本選手権など国内外の大会で最年少優勝記録を更新。21年東京五輪団体銅メダル。176センチ。

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