張本智和「同じ選手として悲しい」ラケット破壊事件で無念の世界1位・王楚欽に同情「かわいそうだなと」

 「パリ五輪・卓球男子シングルス・2回戦」(31日、パリ南アリーナ)

 21年東京五輪男子団体銅メダルの張本智和(21)=智和企画=は、ノシャド・アラミヤン(イラン)に苦戦しながらも4-2で勝利し、16強となる3回戦進出を決めた。

 この2回戦では中国の世界ランク1位の王楚欽がスウェーデンのモードレード選手に敗れる波乱があった。男子シングルスで中国は08年北京五輪以降、4大会連続で金、銀を独占してきており、他国の選手に敗れるのは04年アテネ五輪以来20年ぶり。前日の混合ダブルス金メダルの直後に、報道陣にラケットを折られるアクシデントがあり、予備のラケットを使用したが、影響は大きく。張本は「同じ選手として悲しい。同情しても意味はないが、かわいそうだなと」と、慮った。

 自身への影響については「反対の山ですし、これが自分の山だったら、動揺しますけど。決勝にいかなければ関係のない話。ただただ彼(モードレード)がすごいことをやったと思う」と、語った。

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