史上最年長61歳で五輪の卓球おばあちゃん、女王に完敗も健闘に会場喝采 水分補給コーラ、コーチ夫とキス 6度目これが最後?に笑い「考える勇気ない」

 中国の孫穎莎からポイントを奪い大喜びのニ・シャオリャン(撮影・吉澤敬太)
 中国の孫穎莎と対戦するニ・シャオリャン(撮影・吉澤敬太)
 中国の孫穎莎(右)に敗れたものの、笑顔で握手を交わすニ・シャオリャン(撮影・吉澤敬太)
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 「パリ五輪・卓球女子シングルス・2回戦」(31日、パリ南アリーナ)

 卓球史上最年長61歳の卓球選手が会場を沸かせた。元中国代表で世界選手権金メダルの実績を持ち、6度目の五輪出場となったルクセンブルクの倪夏蓮(ニ・シャオリャン、61)=ルクセンブルク=が、中国の世界ランク1位、孫穎莎と対戦。0-4でストレート負けに終わったが、第3ゲームには11-13と競り合いをみせるなど大健闘。会場は大盛り上がりとなった。

 28日の1回戦を突破して迎えた孫ほど年の離れた最強女王との一戦。完敗だったが、往年の実力を彷彿とさせる鋭いショットもみせ、プレーの合間の水分補給でコーラを飲む姿も健在。試合終了後もコーチである夫とキスを交わし、キュートに会場の声援に応える姿に、スタンディングオベーションに包まれた。

 試合後は「シャシャ(孫穎莎)とプレーすることができてとても幸せです。世界ナンバー1。本当に素晴らしいことだった。中国にはことわざがあります。彼女にとっては『痒いところを掻いているようなもの』だったと思う。一生懸命頑張っても反応がなかった」と感無量の様子で話し、届かないボールが多かったことに「昔から腕が短くて、足も短い。背が伸びないんです。どうしたらいいですか?」とユーモアたっぷりに語った。

 孫もいるおばあちゃん選手。これが最後の五輪になるか?と問われると「そんなことは本当に考える勇気がない」と笑い、コーチの夫については「彼はいつもこういう機会を利用して私にキスをしてくれます」と、茶目っ気タップリに語った。

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