男子競歩 スーパー勤務の浜西「9月から野菜の仕入れを頑張りますw」18位の結果に「新参者が戦うにはまだ早い」

 ゴールする浜西諒
 競り合う浜西諒(手前中央)
レースする浜西諒
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 「パリ五輪・男子20キロ競歩」(1日、イエナ橋)

 浜西諒(サンベルクス)は18位に終わり「新参者が戦うにはまだ早い」と独特の表現でレースを振り返った。

 「入賞を目標にしていたんですけど」と浜西。中盤から遅れてしまったが、懸命にレースを完走した。「めちゃくちゃ楽しかった」と語り、エッフェル塔がスタート地点だったこともあり「見上げてたらぶつかっちゃう」と言って報道陣を笑わせた。

 浜西はシニアの代表経験がないが、パリ五輪の代表選考会を兼ねて行われた今年2月の日本選手権で、優勝した池田向希に51秒差の1時間17分42秒で2位に入り、派遣設定記録(1時間19分30秒)を突破して初の五輪切符を獲得。「派遣記録を目標にしてきたが、17分台は自分の中で出来過ぎ。僕はシニアでの代表経験もないので失うものはない。チャレンジできれば」と語った。

 明治大を卒業した23年、関東圏でスーパーマーケット「ベルクス」を経営するサンベルクスに一般入社。現在は埼玉県草加市の店舗で青果担当として週4日勤務している。2日間はフルタイム、2日間は5時間の短縮勤務という勤務先の配慮を受け、空いた時間を練習に充てている。入社2年目の会社員アスリートだ。

 「応援ありがとうございますと一番に伝えたい」と語り、「8月いっぱいはお休みをいただいて、9月から野菜の仕入れを頑張ります」と笑った。

 今年5月の陸上の東日本実業団選手権男子5000メートル競歩では18分16秒97の日本新記録で優勝したが、従来の記録は同じく今回男子競歩50キロ代表で金メダル候補と目されている池田向希(旭化成)の18分20秒14だった。

 ◆浜西諒(はまにし・りょう)2000年4月24日生まれ、大阪府出身。履正社高時代の18年、福井国体少年男子5000メートル競歩優勝。明治大時代の19年、U20選抜競歩男子10キロ優勝。24年、日本選手権20キロ競歩2位。170センチ。

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