「パリ五輪・柔道女子７８キロ級・準々決勝」（１日、シャンドマルス・アリーナ）

　高山莉加（三井住友海上）は準々決勝でドイツのワグナーに反則負けを喫し、敗者復活戦へ回ることになった。

　３分２６秒で首抜きによる３度目の指導を受けて反則負け。終了直後には納得がいかない様子で一度は礼をせず立ち尽くすも、審判にうながされて礼をし、畳を降りた。

　高山は昨年１２月のグランドスラム東京大会で３位に入り、初の五輪出場が内定した。世界選手権の出場経験もなく、五輪後の８月２７日で３０歳になる遅咲きの日本代表だ。その際には「あきらめなければ道は開けると証明できた。初めての五輪で金メダルを取ることは私の宿命なので、日本に持って帰りたい」と、優勝を宣言していた。

　ここ数年は大会の度に、約１カ月前から剣豪・宮本武蔵の「五輪書」を読了して臨むことがルーティンになっているという。「心の面や戦い方とかを（参考にしている）。パリに行く前にも読み切る」と効用を説明していた。

　◆高山莉加（たかやま・りか）１９９４年８月２７日生まれ、宮崎県都城市出身。鹿児島南高卒。２０２３年、全日本選抜体重別優勝。グランドスラム・ウランバートル大会３位。アジア大会銀メダル。グランドスラム・東京大会３位。２４年、グランドスラム・タシケント大会優勝。アジア大会（香港）優勝。得意技は大外刈り、寝技。身長１６９センチ。Ｍｒｓ．　ＧＲＥＥＮ　ＡＰＰＬＥのファン。