柔道男子 3位決定戦が誤審で大混乱!残り5秒でポイント優勢→3度目の指導で反則負け→判定取り消し逆転銅 2人が勝者アピール
「パリ五輪・柔道男子100キロ級・3位決定戦」(1日、シャンドマルス・アリーナ)
パルチク(イスラエル)とアイヒ(スイス)との対戦となった3位決定戦で会場が騒然となるハプニングが起こった。
開始2分15秒でパルチクが技ありを奪ってポイントをリードした。以降はアイヒが果敢に攻めてパルチクも組み手を離さず、必死に応戦した。
残り30秒で2度目の指導が与えられ、残り5秒でパルチクが相手の技に対して倒れ込む姿勢を見せた。ここで審判が待ての姿勢を示し、パルチクに3度目の指導を宣告。あと少しで銅メダルだったパルチクは固まり、アイヒはガッツポーズして拍手。喜びを爆発させた。
会場が歓声とブーイングに包まれる異様な雰囲気の中、審判は勝者・アイヒを宣告。だがパルチクは礼をせず、畳下にいたイスラエルのコーチはブチ切れで猛アピール。その後、場内がざわつく中、センターテーブルが勝負を預かる形となった。
協議の結果、反則行為はなかったと判断。残り5秒から試合が再開され、劣勢のアイヒは巴投げを打つも決まらず、パルチクは銅メダル獲得で感情を露わにし絶叫した。
不可解な3位決定戦となった中、最後はパルチクがアイヒをかかえて、抱き合った。礼が終わると再び熱い抱擁をかわし、互いが勝者であることを会場にアピール。最後はハイタッチをかわし、会場は大きな拍手に包まれていた。