バドミントン女子 涙のシダマツペアに会場大歓声 清清しいプレーと笑顔にファン感動 3決へ「今日のリベンジ」「幸せだと思って」

 「パリ五輪・バドミントン女子ダブルス・準決勝」(2日、ポルトドラシャペル・アリーナ)

 “シダマツペア”こと志田千陽(27)、松山奈未(26)組=再春館製薬所=は準決勝で中国ペアと対戦。セットカウント0-2のストレートで敗れ、3位決定戦へ回ることが決まった。

 第2セット終盤、1点差に迫ると会場の空気が明らかに変わった。シダマツペアを応援する雰囲気となり、2人も懸命に中国ペアへ迫った。マッチポイントを握られてもショットを決めると客席は大歓声。ギリギリまで粘ったが、最後は相手のショットが無情にもコートに落ちた。

 直後、スタンドからねぎらいの声が飛ぶと、涙をこらえきれなくなったシダマツペア。インタビューでは志田が目を真っ赤にしながら「本当に終始相手ペースだったかな。自分たちになかなか攻めの形を作らせてもらえなかった。全体的に相手が上だった」と敗因を語った。松山は「出だしから自分たちを出し切ろう。相手のペースについていって追いつけたけど、抜け出すことができなかったことが勝敗につながったのかな」と分析した。

 それでも驚異的な粘りと清清しいプレーで会場のファンの心を動かしたのは事実。3日の3位決定戦へ「今日のリベンジだと思って」と志田は語り、松山は「明日も試合ができることを幸せだと思って」と力を込めた。

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