柔道女子 素根が準々決勝敗退 古傷の左膝を痛めたか 引き揚げる際に通常歩行ができず 2大会連続メダルへ暗雲
「パリ五輪・柔道女子78キロ超級・準々決勝」(2日、シャンドマルス・アリーナ)
五輪連覇を目指す素根輝(パーク24)が準々決勝でトルコのオズデミルと対戦。延長戦の末に敗れたが、左膝を痛めるアクシデントが発生した。
東京五輪の再戦となった素根。開始1分前にコンタクトレンズが外れるハプニングがあった中、審判に探してもらうシーンも。直後に指導が与えられたが、相手の攻撃に対処した。
しかし2度目の指導が与えられる中、積極的に攻めていった素根。だが相手も仕掛けてくる中、本戦残り10秒でコンタクトレンズが再び外れるハプニングが起こった。相手に指導が与えられ、試合はゴールデンスコア方式の延長戦へ。素根も疲労の色がにじむ中、トルコのコーチに退場処分がくだった。大熱戦となったが、最後は押さえ込まれてポイントを奪われてしまった。
直後、左膝を気にするそぶりを見せ、階段を降りる際には左足を引きずる形で降りた。引き揚げる際もまともに歩けず、銅メダルの可能性がある中、暗雲が立ちこめる状況となった。
1回戦ではカメルーンの柔道家に対し、残り42秒、隅落で相手を崩し、そのまま押さえ込み。相手が焦り攻め込んできたところを冷静に攻略した。2回戦は優勢勝ちでトーナメントを勝ち上がっていた。
◆素根輝(そね・あきら)2000年7月9日生まれ、福岡県出身。小学1年で柔道を始める。南筑高卒。21年東京五輪金メダル。19年、23年世界選手権優勝。組み手は左組み。得意技は大内刈り、体落し。162センチ、110キロ。