柔道女子 素根輝が敗者復活戦を棄権 準々決勝後に通常歩行できず悔し涙 医師から「戦える状態でない」

 「パリ五輪・柔道女子78キロ超級・敗者復活戦」(2日、シャンドマルス・アリーナ)

 2大会連続のメダルを目指した素根輝(パーク24)が敗者復活戦を棄権した。

 準々決勝でトルコのオズデミルと対戦。延長戦の末に敗れたが、左膝を痛めるアクシデントが発生していた。熱戦の際に痛めたとみられ、試合後に礼をかわした直後、左膝を気にするそぶりを見せた。

 階段を降りる際には左足を引きずる形で降り、引き揚げる際はまともに歩くことができず。銅メダルの可能性がある中、暗雲が立ちこめる状況となっていたが、棄権を選択した。

 増地監督によると、素根は棄権に悔し涙。4月のアジア選手権と同じく左膝の骨挫傷の再発で膝が伸びないという。ドクターから「畳には上がれるかもしれないが、戦える状態ではない」と通達されて決断。団体戦の出場も厳しくなった。

 1回戦ではカメルーンの柔道家に対し、残り42秒、隅落で相手を崩し、そのまま押さえ込み。相手が焦り攻め込んできたところを冷静に攻略した。2回戦は優勢勝ちでトーナメントを勝ち上がっていた。

 素根の棄権により、日本女子としては12年ロンドン五輪のメダル3個を下回り、過去最低の2個(金1、銅1)になることが確定した。

 ◆素根輝(そね・あきら)2000年7月9日生まれ、福岡県出身。小学1年で柔道を始める。南筑高卒。21年東京五輪金メダル。19年、23年世界選手権優勝。組み手は左組み。得意技は大内刈り、体落し。162センチ、110キロ。

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