卓球・早田ひな 完敗 孫穎莎にストレート負け 腕に痛みも気丈 3位決定戦へ「最後まで悔いなく」

 第3セット、ボールを打ち返す日本代表・早田ひな。左手首から腕付近にかけてテーピングが巻かれる(撮影・中田匡峻)
 準決勝で敗れた日本代表・早田ひな(撮影・中田匡峻)
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 「パリ五輪・卓球女子シングルス・準決勝」(2日、パリ南アリーナ)

 女子シングルス準決勝で、第3シードの早田ひな(24)=日本生命=は、東京五輪銀メダルで第1シードの孫穎莎(中国)に0-4で敗れた。第4シードの申裕斌(韓国)との3位決定戦に回った。1日の男子シングルスで第6シードの張本智和(21)=智和企画=は東京五輪銀メダルの樊振東(中国)に3-4で逆転負けし、敗退した。

 これまで15戦全敗だった強敵・孫穎莎に無念の敗戦となり、涙があふれた。左手首にサポーターを巻いた早田は「(状態が)100%ではないですけど、やれることを最大限やってこの結果になってしまった。そこはやりきった感があった」と気丈に振り返った。

 第1ゲームを落とすと、何度か接戦になりかけては、リードを奪われていった。「加油ー!」と応援する声もひときわ大きくなっていった。第3ゲームでは7-7の展開に持ち込んだ後、8-9で相手にタイムアウトを取られた。2連続失点し、勝負どころを落としてしまった。最終第4ゲームはわずか2点しか取れずに終戦した。

 前日の準々決勝では北朝鮮のピョン・ソンギョンとフルゲームの死闘。腕全体に違和感が生まれ、痛みを伴った。翌日の準決勝へ超音波を当てたり薬を飲んだり、対応に追われた。「この半日じゃどこまで調整できるかはちょっと難しかった」と石田大輔コーチは明かした。

 棄権の選択も頭にはあったが、21年東京五輪代表入りを逃すなど、苦しい国内争いを勝ち抜いてつかんだ代表。「この舞台をまた4年後経験できるかというと、そうとは限らないので」と早田は出場を決意した。

 決勝進出を逃し、3日には3位決定戦が控える。「この状態でコートに立てるか分からないが、最後まで悔いなく(戦いたい)」と銅メダル獲得へ力を振り絞る意向。「できることを最大限にやって、後悔のないように頑張ります」と、勝負の舞台へと決意を込めた。

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