棄権の素根輝は涙「悔しい。申し訳ないです」負傷で松葉づえ姿「試合中に膝がパキッといった」

 「パリ五輪・柔道女子78キロ超級・敗者復活戦」(2日、シャンドマルス・アリーナ)

 東京五輪金メダルの素根輝(パーク24)は、負傷により敗者復活戦を棄権。松葉づえ姿で報道陣の取材に応じた。

 目に涙を浮かべた素根は「試合中に膝がパキッといった。そこから足の踏ん張りがきかず、思うような柔道ができなかった」と明かしながら、「それも含めて自分の弱さです」と語った。

 連覇を狙ったパリ五輪は、不完全燃焼に終わった。「悔しい。金メダルを目指していろんな思いを持ってきた。応援してくれた人にも申し訳ない」と語り、「苦しい事がたくさんあり望んだ結果ではなかったが、たくさんの方の支えでここまで来られてよかった」と感謝を述べた。

 敗戦を喫した準々決勝で、左膝の骨挫傷を再発。引き揚げる際にはまともに歩くことができなかった。ドクターから「畳には上がれるかもしれないが、戦える状態ではない」と通達されて棄権を決断した。

 負傷により3日の団体戦の出場も厳しくなった。それでも、「膝を治してまた思い切り柔道をしたい」と先も見据えた。

 ◆素根輝(そね・あきら)2000年7月9日生まれ、福岡県出身。小学1年で柔道を始める。南筑高卒。21年東京五輪金メダル。19年、23年世界選手権優勝。組み手は左組み。得意技は大内刈り、体落し。162センチ、110キロ。

関連ニュース

パリ五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス