田中希実 5000m9着で決勝進出ならず呆然 あと1人届かず「現実受け入れられない」残り1周まで先頭もラストスパートで屈す「前回より進化の自負も…」
「パリ五輪・陸上女子5000m・予選」(2日、フランス競技場)
女子5000メートル予選で、日本記録保持者の田中希実(24)=ニューバランス=は15分00秒62で1組9着で、上位8人が進む決勝進出はならなかった。23年アジア大会金メダリストの山本有真(24)=積水化学=は1組17着、樺沢和佳奈(25)=三井住友海上=は2組19着で、日本女子3人は決勝に進めなかった。
日本の山本が前半から大きく飛ばす積極的なレースを展開。田中は2番手集団の上位をキープしながら、機をうかがうと、3000メートル過ぎに山本を吸収し、田中が先頭で集団を引っ張る形に。残り1周まで先頭で踏ん張ったが、最終コーナーから周囲が一気にペースアップ。決勝進出圏内からこぼれ落ちた。
トラックに仰向けで倒れ込み、呆然と天をみつめた田中。「決勝しか狙っていなかった。現実が受け入れられない状態です。ラスト1周の足が残っていなかった。確実に前回の五輪より進化できている自負はあるんですけど、1500mは不完全燃焼のレースが続いている」と、語った。