サッカー男子は準々決勝敗退 悲願メダル届かず大岩監督男泣き「選手たちはフル代表を目指して」細谷同点弾もVARで取り消し「細谷の1ミリ」判定に泣く

 後半、ゴールを狙う細谷(中央)。GKテナス(共同)
 後半、ゴール前に攻め込む細谷(右手前)=共同
 後半、スペインのルイス(左から2人目)に3点目のゴールを決められた日本(共同)
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 「パリ五輪・サッカー男子・準々決勝、日本0-3スペイン」(2日、リヨン競技場)

 日本は前半に先制を許すと、後半にも加点されてスペインに敗戦。2大会連続の準決勝進出を逃し、56年ぶりのメダル獲得はならず。8強でパリ五輪を終えた。前半40分にFW細谷真大(柏)が一度は同点ゴールを決めるもVARチェックの結果、ゴールは取り消され幻となった。

 試合後、大岩監督は涙を浮かべながら「選手はよく頑張ってくれた。苦しい結果だが、選手たちは次を目指してくれれば。チャンスがあった中で決めきれなかった。90分の中で敗れたのはしっかり次に繋げていきたい。この後はフル代表しかない。そこを目指して成長してほしい」と、選手たちの今後の成長に期待を込めた。

 予選リーグを無失点で3戦全勝と勢いに乗って準々決勝にコマを進めた日本。相手のスペインは東京五輪の準決勝で敗れており、雪辱を期す戦いでもあった。予選リーグ第3戦のイスラエル戦で主力の大半を休ませた日本は、5-0と大勝したパラグアイ戦と10人同じメンバーが先発。パラグアイ戦で負傷交代したMF平河に変わっては、MF山田楓喜が入った。

 前半から日本は前線から積極的なプレスをかけてスペインに圧をかける。しかし11分、ペナルティーエリア前の中央からMFフェルミン・ロペスに強烈なシュートを打たれると、小久保が左手で触ったが勢いのままゴールネットを揺らされた。今大会日本にとって初失点で追う展開となった。

 それでも日本はボールをうまく回し、何度かチャンスを作る。すると前半40分、MF藤田のパスを背負いながら受けた細谷が相手DFを振り切り、倒れ込みながら同点ゴールを決めた。大岩監督も飛び上がって喜びを爆発させた。

 しかし、直後VARのチェックが介入。細谷がボールを受けた際につま先のわずかな部分が出ていたと判断され、ゴールが取り消された。会場からはブーイング。Xでは元日本代表の本田圭佑が「マジでこれオフサイドになるん?もうサッカーのルールがよく分からん」と苦言を呈し、「オフサイド」「細谷の1ミリ」がトレンド入りした。

 反撃に転じたい日本だったが、後半もスペインを攻めきれず。すると同28分に再びフェルミン・ロペスに決められて追加点。41分にも失点し万事休す。不運も重なり、悔しいベスト8敗退となった。

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