バレー男子2大会連続8強入りも苦しんだ主将 石川祐希は自戒「託してもらえるところで全く託してもらえなかった」 準々決勝へ「勝ちきる準備を」

 「パリ五輪・バレーボール男子・1次リーグ、日本1-3米国」(2日、パリ南アリーナ)

 第2戦のアルゼンチン戦で大会初勝利を挙げた日本は、1次リーグ最終戦で五輪で3度の優勝を誇る強豪の米国と対戦し、1-3で敗れた。通算1勝2敗でC組3位となったが、セット率で各組3位の中の上位2チーム以内となることが確定し、2大会連続の決勝トーナメント進出が決まった。準々決勝は5日に行われる。

 第1セットから、大黒柱の石川主将の調子が上がらず、パワーに勝る米国に押される展開が続いた。16-25で落とすと、第2セットも18-25で落とした。

 第3セットから石川を下げて大塚を起用。徐々にリズムが良くなり、25-18で奪取。この時点でセット率による8強入りが決まった。

 第4セットは序盤の苦しい展開を追い上げた。引き離された終盤に再び石川が戻ったが、届かなかった。

 試合後、石川主将は「むこうのサーブもよかったですし、ブロックディフェンスが非常に効果的にプレーできていた。そこの質が僕たちはよくなかった」と振り返った上で、自身が外れた第3セットについては「非常にみんな割り切っていたと思う。僕も非常にプレーが悪かったので、託してもらえるところでまったく託してもらえなかった。次からはそういう球がもらえるような準備をしていきたい。(第4セット終盤は)流れを変えるために入ったんですけど、流れ変えることできなかった。反省するべき。次の機会があるのでそこでしっかりプレーできるようにしたい」と、自戒した。一発勝負の準々決勝に向けて「次の機会ある。まず次の試合が重要。ここからは負けたら終わり、しっかり勝ちきる準備をして臨みたいと思います」と、前を向いた。石川はこの試合は5得点。スパイク効果率は18・18%にとどまった。

 優勝した1972年ミュンヘン大会以来52年ぶりのメダルを目指す日本は初戦でドイツに2-3で逆転負け。第4セットで一時マッチポイントを握ったものの、2度も相手のチャレンジによって得点が覆るなど勝ちきれず、まさかの黒星発進となっていた。

 小野寺が「アルゼンチンに勝たないと予選突破でいない」と意気込んで臨んだ第2戦のアルゼンチン戦は、最初の2セットを連取し、3-1で勝利。第2セットではアルゼンチンが審判への猛抗議でレッドカードが飛び出す珍事もあった。試合後、1次リーグ突破に向けてブラン監督は「まずは地に足がついた状態でしっかり戦って行きたい」と話していた。

 ◆パリ五輪のバレーボール男子 12チームが出場。1次リーグは4チームずつが3組に分かれて戦い、各組上位2チームと3位の中から成績上位の2チームの計8チームが、8月5日からの準々決勝に進む。準決勝は7日、決勝は10日に行われる。2021年東京五輪は金メダルがフランス、銀メダルはロシア・オリンピック委員会、銅メダルはアルゼンチンで、日本は7位だった。

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