連覇ならずも4人の剣士晴れ晴れ 絆で突いた銀メダル、個人金の加納は「団体は喜び4倍」最年長の見延はうなずく「これがエペジーーン」
「パリ五輪・フェンシング男子エペ団体・決勝」(2日、グランパレ)
2連覇を狙った日本は個人で金メダルを獲得した加納虹輝(26)=JAL=、見延和靖(37)=ネクサス=、山田優(30)=山一商事=、古俣聖(26)=本間組=で挑み、延長の末、25-26で敗れ、銀メダルに終わった。しかし、堂々の2大会連続メダルとなった。
あと一歩届かなかった。序盤からハンガリーにリードを許し、追いかける展開。18-20で最後の加納にメダルの行方は託された。エースはじわりと追い上げて、最後の最後に25-25の同点に残り6秒で同点に。先に得点した方が勝つ1分間の延長戦に突入したが、最後に力尽きた。
それでも剣士たちの表情は晴れ晴れ。加納は「個人とはまったく別物。楽しさも違いますし、個人戦とった後、孤独感あると言ったと思うんですけど、団体でみんなでとると喜びも4倍になる。孤独感はない」と笑顔。最年長37歳の見延は「エペジーーンってことですね。エペジーーンってことですよ。これがエペジーーン。団体にこだわる理由ですね」と、連呼してうなずいた。
東京五輪での活躍は注目を集め「じーんと感動させるチーム」との思いを込めた合言葉「エペジーーン」は新語・流行語大賞候補にもなった。3年前の快挙の再現を果たすべく日本の精鋭が挑んだ。快挙にはあと一歩及ばなかったが、日本を十分に感動させた2大会連続メダルとなった。