「パリ五輪・柔道混合団体・敗者復活戦」（３日、シャンドマルス・アリーナ）

　パリ五輪の柔道女子５２キロ級金メダリストのディヨラ・ケルディヨロワ（ウズベキスタン）が、３日に行われた混合団体敗者復活戦で、韓国の許海実に開始５５秒で勝利。５７キロ級銀メダリストを問題にしない“秒殺”にネット上が沸いた。

　日本が決勝進出を決めた直後の敗者復活戦で、ケルディヨロワはウズベキスタンの５番手、５７キロ以下の代表としてとして登場。４勝勝ち抜けシステムで１勝３敗と後がない状態で、１階級上の銀メダリストという強敵と対峙した。

　ケルディヨロワは７月２８日に行われた女子５２キロ級２回戦で、五輪連覇を狙った女王・阿部詩に一本勝ち。そのまま一気に金メダルまで突き進んだ。この日は開始直後、許の攻撃で左肘を痛めた様子も見せたが、スピードで圧倒すると、一瞬の隙を突いて相手の右肘を決める関節技を放ち、一瞬で勝負を決めた。

　この圧勝劇にネット上では「ケルディヨロワ選手つえぇぇぇぇ！！！！」「階級が違う相手に勝利していてすごい！！！！さすが金メダリストかつ世界ランク１位の選手」「ケルディヨロワ強いわ・・・・阿部詩に勝ったのは全然偶然ではない。」「お見事な関節技　詩選手を負かして金メダルを獲るだけのことはある」と驚きと絶賛の声が殺到した。

　敗れた許は、父が韓国人、母が日本人の在日４世という在日コリアン。５７キロ級決勝ではカナダ代表の出口クリスタに反則負けした。この判定を巡って、出口選手のＳＮＳに批判が殺到するなどの問題が起こっていた。