シダマツが涙の銅メダル!「やりましたー、イエーイ」マレーシア組を圧倒「とにかく勝ちたかった」

 「パリ五輪・バドミントン女子ダブルス・3位決定戦」(3日、ポルトドラシャペル・アリーナ)

 “シダマツペア”こと志田千陽(27)、松山奈未(26)組がマレーシアのパーリー・タン、ムラリタラン・ティナア組に2-0(21-11、21-11)でストレート勝ち。銅メダルを獲得した。

 結成10年。勝利の瞬間は2人ともにコート上に座り込み、顔を覆って涙を流した。相手と笑顔で抱き合い、カメラに向かって志田は「やりましたーイエーイ」とピースサインを作った。

 第1ゲームは2-3の1点ビハインドから5連続ポイント。1点返されたがさらに4連続ポイントでリードを広げ、主導権を握った。相手を前後左右に揺さぶり、21-11で先取した。

 第2ゲームはいきなり3連続ポイント。10-6から激しいラリーの応酬となったが、志田のドロップが決まり大きな1点をつかんだ。攻撃力のある相手ペアの持ち味を発揮させず、流れを渡さなかった。

 準決勝では中国ペアと対戦し、ストレート負け。試合後は悔し涙があふれたが、気持ちを立て直した。銅メダルを獲得し、志田は「昨日負けて悔しかったが、ふたりで(銅メダルを)持ち帰ることができて良かった。本当に勝っても負けても最後、相手より我慢しようとか、一球もあきらめないとやっていた」と語り、松山は「ホッとしました。今日、とにかく勝ちたかった。きょうはずっと前を向いて次一本、次一本とやっていた」と振り返った。

 気持ちを切り替え臨んだ3位決定戦。持ち前の闘争心を前面に出し、序盤から積極的な攻撃で相手を押し込んだ。

 ◆松山奈未(まつやま・なみ)1998年6月28日生まれ、北九州市出身。両親、兄、姉もバドミントンに打ち込む一家で育つ。九州国際大付中、高出身で、3年時には世界ジュニア優勝。17年に再春館製薬所に入社した。趣味はヘッドスパ。1時間コースで開始10分で寝てしまうのが悩み。幼少期は水泳、エレクトーン、ピアノ、書道を習う。座右の銘は「努力は結果をもたらすわけではなく、努力は成長します」。166センチ。

 ◆志田千陽(しだ・ちはる)1997年4月29日生まれ、秋田・八郎潟町出身。姉の影響で6歳の時に競技を始めた。青森山田中、高出身。3年時は、インターハイ女子ダブルスで優勝した。16年に再春館製薬所に入社。パートナーの松山とは、14年からペアを組む。大のアイドル好きで、乃木坂46を卒業した山下美月が一番の推し。座右の銘は「なんとかなるし なんとかする」。162センチ。

パリ五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス