サニブラウン準決勝進出 五輪日本勢最速の10秒02を記録 日本勢92年ぶりとなる五輪ファイナリストへ好調発進
「パリ五輪・陸上男子100m・予選」(3日、フランス競技場)
男子100メートル予選でサニブラウン・ハキーム(東レ)が10秒02の4組2着に入り、準決勝進出を決めた。坂井隆一郎(大阪ガス)は10秒17の7組5着で、東田旺洋(関彰商事)は10秒19の1組5着で、ともに落選した。
サニブラウンが10秒02(無風)をマークし、16年リオ五輪の山縣亮太の10秒05を超えて五輪日本勢最速タイムを出し、4組2番となって4日の準決勝に進出した。日本勢92年ぶりとなる五輪ファイナリストへ好調発進となった。
五輪の大一番でも安定した走りを見せ、日本のエースは開口一番、自信を口にした。「今年一番いいんじゃないですか」。組2番で準決勝進出。最後は余裕すらのぞかせた。
22年、23年の世界選手権でともに決勝進出した日本のエース。五輪直前の6月末にあった日本選手権を回避したことで、時差ボケなどでのコンディション悪化を回避。「本当に日本に帰りたくなかった。申し訳ないけど」と、五輪へ向かうからこその決断だと明かした。
日本勢五輪最速タイムにも「何も考えてないです」と言ってのけた。「大丈夫です。もうどんどん上げるんで」と不敵に笑った。