ドラマチック?出来過ぎ?決定戦にリネール登場の柔道デジタル抽選 大会ルールでは「専用のコンピューターで」の記述
「パリ五輪・柔道混合団体・決勝」(3日、シャンドマルス・アリーナ)
前回の東京大会銀メダルで、悲願の金メダルを狙う日本は、決勝で東京五輪金メダルのフランスと再戦。代表戦決着にもつれ込んだ死闘で敗れ、銀メダルとなった。
フランス国歌の大合唱がわき起こる完全アウェー。死闘は3勝3敗となり、代表戦となった。デジタルルーレット方式の抽選で「90キロ超」が表示され、絶対王者リネールの出場が決まると客席は大盛り上がりとなった。日本はすでに本戦でリネールに敗れている斉藤立が登場した。
日本のSNSでは最後の最後に地元の大スター、リネールが出てきた抽選方式に疑問の声が大噴出したが、大会ルールでは「試合終了時に勝ち数が同数の場合、すべてのカテゴリーから抽選が行われる。専用コンピューターによって行われ、柔道家と公共の画面、スコアボードに表示されます」と記されている。
フランスにとっては今大会でも屈指のドラマチックな結果となったが、日本のSNSでは「本当に抽選かどうか疑っちゃう」「こんなデジタルルーレットなんてどうにでもできる」「忖度しやがったな」「さすが開催国」「絶対リネール来ると思った」「できすぎやん」などと怒りの声が続々と上がった。
結局、最後は斉藤立が延長にもつれ込む死闘の末、リネールに一本負け。フランスの金メダルに会場はファン総立ちのお祭り騒ぎとなり、阿部一二三、斉藤ら敗れた選手たちは悔し涙を流した。