橋下徹氏 謝る柔道団体メンバーに「簡単に否定できない」決勝で敗れ号泣に「このレベルの人は勝利至上主義 そういう世界」
元大阪府知事の橋下徹氏が4日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演。パリ五輪の柔道混合団体決勝でフランスに敗れ、銀メダルに終わった日本について、言及した。
試合後の会見では、選手が謝罪と涙にくれた。男子73キロ級で敗れた個人66キロ級2連覇王者の阿部一二三は「日本のみなさんに本当にすいませんという気持ちで」と目を泣きはらし、90キロ超級でリネールに2度敗戦した斎藤立は「すいませんでした。きょう勝たないと、いつ勝つんだという場面で、本当に顔向けできないです」とうつむいた。
自身も高校ラグビーの全国大会に出場したアスリートでもある橋下氏は、「すごかったです」と感激。「『すいません』という選手の言葉に対して、『いや、そんなこと言わなくていいです』という気持ちもあるんですけど、でも、選手ご本人はそれだけのものを背負っていた、で、すいませんという言葉が出てきたということを、僕らは簡単に否定できないし。でも、僕は『すいません』と言わせてしまう、僕らみたいな観客というか、外からのプレッシャーというものを、むしろ『すいません』と思ってしまうし」と謝る選手たちをおもんぱかった。
その上で「(阿部)詩さんの悔し泣きもそうだけど、このレベルの人たちは、勝利至上主義ですよ。僕ら、何かあっったら、スポーツの勝利至上主義はよくないというコメントをよく言うんだけど、このレベルは勝利至上主義で、負けたら『すいません』、悔し泣き。そういう世界なんだなと感じましたね」と極限で戦う五輪戦士に思いをはせた。