卓球女子 勝者の早田ひなを祝福した韓国天才少女の姿に反響の声 真っ先に抱擁→戻って涙「両選手とも素敵」「エールを送りたくなる」

 「パリ五輪・卓球女子シングルス・3位決定戦」(3日、パリ南アリーナ)

 早田ひなが4-2でシン・ユビン(韓国)を下し、銅メダルを獲得した。卓球ファンは直後、シンのある行動に注目。たたえる声がわき起こった。

 五輪公式が試合終了直後、涙を浮かべる早田を抱きしめるシンの姿を紹介。韓国で“天才卓球少女”として注目され、数々の歴代記録を塗り替えてきたプライドもあったと考えられる中、勝者を祝福する敗者の姿が感動を呼んだ。

 「両選手とっても素敵でした」「4年後はもっと強くなっているでしょうね」「つい、敵にエールを送りたくなる」「素晴らしい姿です。韓国選手シンさんの名前忘れません」と五輪公式のコメント欄は感動の声であふれた。

 韓国として20年ぶりのメダルを目指したお団子頭の韓国のエースは、かん高い叫び声とともに、気迫溢れるプレーと強烈なバックハンドを駆使し、第1ゲームは早田を圧倒。ただ、日本のエースの執念に3ゲーム連取され、第5ゲームは奪い返したが、第6ゲームは序盤からリードを奪われ、押し切られた。試合後は涙の早田を笑顔を浮かべながら抱擁し祝福。その後、自身のコートサイドに戻ると、涙を流した。

 同選手は昨季Tリーグの九州アスティーダでプレーしており、日本でもお馴染みの選手。韓国ではモデル活動も行う。人気グループ・BTSのファンであることが知られている。

 早田も左腕を痛めながら涙の銅メダル。試合後には「おとといの試合で腕を痛めてしまい、そのギャップで自分の現実を受け入れられないままプレーしていた。きょうも同じような状況だったんですけど、最後ドクターに注射を打ってもらって、もしかしたらいけるかもという感覚があった。それを信じて戦った。試合の5分前までは20、30%の力でどう戦うかだった。注射を打って、100%近くまで戻った」と語った。

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