柔道・永山竜樹と阿部詩 SNSの誹謗中傷に「選手は人生をかけて必死で戦っている」「全てをかけて頑張っている」
「パリ五輪・柔道混合団体」
2021年東京五輪に続いて決勝でフランスに敗れ、2大会連続で銀メダルとなった日本代表が4日、メダリスト記者会見に出席した。
記者会見では、選手を傷つけるようなSNSの投稿について、男子60キロ級の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)、女子52キロ級の阿部詩(パーク24)が質問を受けた。
永山は個人の準々決勝でガルリゴス(スペイン)と対戦し、絞め技を掛けられた状態で「待て」がかかったにもかかわらず、その後6秒も絞められ続けて失神し、一本負け。不可解判定が物議を醸した。
永山は「SNSの誹謗(ひぼう)中傷などは本当に、選手は人生をかけて必死で戦っているので、それを分かっていただいた上で、投稿とかをしていただきたいなと思います」とネットユーザーに要望した。
個人では2回戦敗退で連覇を逃し、大声で泣き叫ぶ姿が国内外に衝撃を与えた阿部詩は、個人戦から団体戦までの間の調整の仕方を「一番大切な言葉というのは身近な人の言葉だと思うので、普段からサポートしていただいいてる人たちの言葉を大切にして、団体戦までは調整練習だったり、日々の生活をしていました。(SNSの投稿は)見たくなくてもやっぱり目に入って来るものではあったので、あまり気にせず」と説明した。
SNSの投稿については永山と同意見だとし、「本当に、一人一人が人生をかけて、全てをかけて頑張っていることなので、温かい言葉が人としては絶対にうれしいかなとは思いました」と選手側の心情を述べていた。