サニブラウンが92年ぶり偉業に挑戦 準決勝は強敵ぞろい9秒7台3人、8台3人で自己ベストでは7番目

 「パリ五輪・陸上男子100m・準決勝」(4日、フランス競技場)

 前日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(25)=東レ=が日本人選手92年ぶりの決勝進出に挑む。男子100メートル準決勝は日本時間5日の午前3時5分から始まり、サニブラウンは3組目に5レーンで登場する。

 同組には今季9秒77をマークし、ジャマイカの新星として注目を浴びるトンプソン(ジャマイカ)、9秒77の自己ベストを持つオムルワ(ケニア)、9秒76の自己ベストを持つ東京五輪銀メダリストのカーリー(米国)、東京五輪200メートル金メダリストのドグラス(カナダ)がおり、自己ベスト9秒7台が3人、9秒8台が3人となっている。サニブラウンは自己ベストは7番目、今季ベストでは5番目に位置する。各組上位2人と各組3着以下のタイム上位2人が決勝進出となる。

 予選では山縣亮太の持っていた五輪日本人最速記録(10秒05)を更新する10秒02をマークし、準決勝へ。「まずまず1本いい感じで走れたのでよかった。(五輪日本人最速記録は)何も考えてないです」と振り返り、「今日は本当に楽々なんで。準決勝はみんな全力で走る。そこでプレッシャー感じずにいければ、決勝はいけると思う」と、覚悟を滲ませていた。

 日本選手が五輪決勝に進めば、1932年のロサンゼルス五輪で“暁の超特急”と呼ばれた吉岡隆徳以来となる。

 ◆サニブラウン・アブデル・ハキーム 1999年3月6日、福岡県出身。父はガーナ人のラティフさん、母は日本人の明子さん。15年7月の世界ユース選手権で100、200メートルの2冠。17年世界選手権では史上最年少18歳5カ月で200メートル決勝進出。19年6月の全米大学選手権100メートルで当時の日本記録9秒97をマーク。米フロリダ大でスポーツマネジメント専攻。190センチ、83キロ。

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