女子メドレーリレー日本は健闘5位で完全燃焼 奮闘33歳鈴木「自己最速。改めて現役続行だと」池江は笑顔締め「大変な3年間。楽しく終われてよかった」

 「パリ五輪・競泳女子400mメドレーリレー・決勝」(4日、ラデファンス・アリーナ)

 パリ五輪の競泳最終種目として行われ、日本(白井璃緒、鈴木聡美、平井瑞希、池江璃花子)は3分56秒17で大健闘の5位に入った。日本の今大会のメダルは男子400メートル個人メドレーの松下知之の銀メダル1つに終わった。

 背泳ぎで24歳の白井が8位につけると、続く平泳ぎで33歳の鈴木が力強い泳ぎをみせて6位に浮上。バタフライでは17歳の平井が食らいつき5位に順位をあげた。自由形で池江も懸命な泳ぎでし烈な5位争いを制し、順位をキープした。池江がプールから上がると、4人で抱き合い、健闘をたたえ合った。

 4選手のコメントは次の通り。

 白井「本当に長い戦いが終わって、それが自分たちの種目で。出し切れなかった大会。自分としては悔しく終わってしまった」

 鈴木「これを個人で出したかった。ただ、役目を果たせた。人生で一番早いラップ。改めて現役続行だなと思った。体と心が持つ限り狙っていこうと思います」

 平井「自己ベストよりも早く泳げて、今の自分の力を出し切れた。4年後またこれるように」

 池江「今日の目標は順位を落とさないことだと思っていた。最後はみんなのことを思って全力で泳げた。今の自分では十分な力は出せた。個人で結果を出せなかったのは悔しいが楽しかったですし、みんなで笑顔で終われる。大変な東京からの3年、楽しいと思えて終われてよかった」

 今大会を白血病からの完全復活のステップと位置づけていた池江にとっては2大会ぶりの個人種目出場も叶った大会。100メートルバタフライでは。涙の準決勝敗退となったが「最後は勝負の世界なので、勝てなきゃ意味ないですし、本当に。自分の力を出し切れずに終わったし、また4年後リベンジしに帰ってきたい」と語り、すぐに2028年ロサンゼルス五輪への決意を示していた。

 ◆池江璃花子(いけえ・りかこ)2000年7月4日、東京都江戸川区出身。3歳から水泳を始め、五輪初出場の16年リオデジャネイロ大会では100メートルバタフライで5位に入賞した。日本選手権は17年大会で女子史上初の5冠を達成し、18年大会では6つの日本記録を樹立。同年アジア大会では史上初の6冠でMVPに輝いた。19年2月に白血病の診断を受け、20年8月に実戦復帰。東京五輪はリレー3種目に出場した。23年3月に日大を卒業。23年世界選手権では50メートルバタフライで5位入賞。171センチ。横浜ゴム所属。

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