卓球女子団体 日本が3-0快勝で8強入り 16歳張本美和が圧巻五輪デビュー 左腕満身創痍の早田はダブルスのみ出場、負担最小限で準々決勝へ
「パリ五輪・卓球女子団体・1回戦」(5日、パリ南アリーナ)
4大会連続メダル、悲願の金メダルを狙う世界ランク2位の日本は、同16位のポーランドと対戦し、3-0で勝利。準々決勝進出を決めた。
初戦のダブルスは早田ひな、平野美宇のペアが登場。個人で銅メダルを獲得した早田は中1日左腕の痛みを抱えており、きょうもテーピングを巻いての出場となった。第1ゲームは11-5で先取。第2ゲームは早田が打ちにくいバックハンドを狙われる場面もあり、5-11で落としたが、第3ゲームは11-9で奪い、王手をかけると、第4ゲームは12-10で奪いきり、先勝した。
第2戦のシングルスでは今大会初出場の16歳、張本美和が登場。第1ゲームを11-7で奪うと、第2ゲームは11-4、第3ゲームは11-4で奪い、相手を圧倒。上々の五輪デビューを飾った。
第3戦のシングルスは平野が出場。第1ゲームを11-3で奪い、第2ゲームは11-6、第3ゲーム11-6の完勝で試合を決めた。
満身創痍のエース早田にかける負担を最小限にとどめ、いい形で8強に進んだ。試合後、早田は「シングルスが終わってダブルスまでの時間で練習する時間はなかったんですけど、どうにかするしかなかった。平野選手と全力でやった結果、ダブルスは3-1で勝てて、1-0で張本選手に渡せてよかった」と、安どの表情。左腕の状態については「最悪の状態からは少しずつ回復しているんですけど、100%とは出せない状態。2人に頼る部分は多いかもしれないんですけど、負担にならないように努力したい」と、前を向いた。
五輪デビューを飾った張本は「勝利することができてうれしい。試合前は緊張したけど試合に入った時は、戦術考えて落ち着いてプレーできた」と、笑顔。平野は「また違った緊張感があった」と、はにかんだ。
日本は第2シードで、決勝まで中国とは当たらない。