左腕満身創痍の早田ひな「最悪状態からは回復」も「100%出せない」悲願団体金へ悲壮覚悟「2人に頼る部分多いかも」も「負担にならないように」

 ポーランドを破り、タッチする(右から)早田ひな、張本美和、平野美宇(撮影・吉澤敬太)
 ポーランドを破りあいさつする(左から)張本美和、早田ひな、平野美宇(撮影・吉澤敬太)
 観客の拍手に笑顔を見せる早田ひな(手前)、平野美宇(中央)、張本美和(右)=撮影・吉澤敬太
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 「パリ五輪・卓球女子団体・1回戦」(5日、パリ南アリーナ)

 4大会連続メダル、悲願の金メダルを狙う世界ランク2位の日本は、同16位のポーランドと対戦し、3-0で勝利。準々決勝進出を決めた。

 初戦のダブルスは早田ひな、平野美宇のペアが登場。同ペアでは2年ぶりの実戦だった。個人で銅メダルを獲得した早田は中1日で左腕の痛みを抱えており、きょうもテーピングを巻いての出場となった。第1ゲームは11-5で先取。第2ゲームは早田が打ちにくいバックハンドを狙われる場面もあり、5-11で落としたが、第3ゲームは11-9で奪い、王手をかけると、第4ゲームは12-10で奪いきり、先勝。いい流れを作った。

 満身創痍のエース早田。1回戦では負担を最小限にとどめる形で8強に進むことができたが、試合後、左手はがっちり包帯が巻かれていた。早田は「シングルスが終わってダブルスまでの時間で練習する時間はなかったんですけど、どうにかするしかなかった。平野選手と全力でやった結果、ダブルスは3-1で勝てて、1-0で張本選手に渡せてよかった」と、安どの表情。左腕の状態については「最悪の状態からは少しずつ回復しているんですけど、100%は出せない状態。2人に頼る部分は多いかもしれないんですけど、負担にならないように努力したい」と、前を向いた。その後はすぐに左手首の治療に向かった。

 渡辺武弘監督は早田の左手首について「痛みが引くのに2、3週間という診断だった」と明かした。

 日本は第2シードで、決勝まで中国とは当たらない。

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