ふわふわクライマー・安楽宙斗がボルダー予選で首位 五輪初出場の18歳が第2課題の「一撃」含むただ一人の2完登

 安楽宙斗のボルダー(共同)
 安楽宙斗のボルダー(共同)
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 「パリ五輪・スポーツクライミング男子複合・予選(ボルダー)」(5日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)

 五輪初出場の18歳、安楽宙斗(JSOL)が69・0点で首位に立った。最後の20人目に登場すると第1課題を完登し24・9ポイントを獲得。最初の試技で10・0点の位置へ。2度目の挑戦で一気に完登した。

 続く第2課題は迷いなく最終ゾーンまで登ると、1回目の試技、いわゆる“一撃”で完登。25・0点を獲得しスタンドのファンから大歓声を浴びた。

 第3課題はやや苦戦して第2ゾーンまでにとどまり9・5点。最後の第4課題も9・6だったが、それでも2完登は出場選手でただ一人。54・4点で2位につけた楢崎智亜に14・6点差をつけた。

 7日に行われるリードとの合計ポイントで上位8人が決勝に進む。

 スポーツクライミング複合はボルダーとリードの合計得点(各種目最大100ポイント)で争う。ボルダーは4・5メートルの壁に設けられた第4課題までを制限時間内にどれだけ登れたかを競う。リードは12メートル以上の壁を制限時間内にどこまで登れたかを競う。

 ◆安楽宙斗(あんらく・そらと)2006年11月14日、千葉県八千代市出身。小学2年生でスポーツクライミングを始め、ユース世代から注目されると、21年にユース世界選手権はリードで優勝。翌22年の同大会でも連覇した。23年W杯では参戦1年目でボルダーとリードともに年間総合優勝。日本人初の快挙となった。簡単そうにふわふわと登ることから「ふわふらクライマー」が自身のスタイル。168センチ。

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