男子バレー 日本ベンチに31歳で急逝の藤井直伸さんの写真「この舞台に立ちたかったと思う。思いを背負って」と解説・福澤氏
「パリ五輪・バレーボール男子・準々決勝、日本-イタリア」(5日、パリ南アリーナ)
2大会連続で8強入りを決めた世界ランク6位の日本は同2位のイタリアと対戦した。
日本ベンチには、日本代表として2021年の東京五輪に出場し、昨年3月に胃がんのため、31歳の若さで亡くなった藤井直伸(ふじい・なおのぶ)さんの写真が飾られた。NHK中継で解説を務める元日本代表の藤井達哉さんは「今、ベンチに、藤井選手の写真が映りましたけど、全員で一緒に戦ってますよね」「関田選手と一緒に日本のバレーの礎を作ったのが藤井選手でしたから。この舞台に立ちたかったと思うんですよね。この思いを背負いながら、素晴らしい試合を今やってると思います」と伝えた。
藤井さんは宮城・古川工高から順天堂大を経て東レ入り。2017年から代表に選ばれ、攻撃を指揮するセッターとして活躍した。22年2月に「胃がんのステージ4」であることを公表し、「前を向いてこの病気に打ち勝つという強い意志を持っている」とつづっていた。女子元日本代表でセッターだった佐藤美弥さんと21年に結婚した。
藤井さんが見守る中、日本代表は第1セットを先取した。