「奇跡」の戴冠 岡慎之助が鉄棒で金メダル!体操ニッポン52年ぶりの3冠、40年ぶりのメダル4つの記録ずくめ「ミスなくやりきれたのが金に繋がった」

 「パリ五輪・体操男子種目別鉄棒・決勝」(5日、ベルシー・アリーナ)

 今大会団体、個人総合2冠で、直前の平行棒で3つ目のメダルとなる銅メダルを獲得していた岡慎之助(20)=徳洲会=が14・533点で鉄棒で金メダルを獲得した。今大会3つ目の金メダル、4つ目のメダルとなった。鉄棒は日本勢では21年東京五輪の橋本大輝に続く連覇。史上8人目となった。

 飛ぶ鳥を落とす勢いの20歳がまた快挙だ。安定した演技をみせた岡が着地までピタリと決めて、14・533点をマーク。鉄棒ではトップ選手のような高難度の構成を持っていなかったが、その後の選手に次々とミスが出て、1位のまま最後まで残った。試合後、岡は「奇跡ですね」とポツリ。ただ、「本当に最後、何が起こるか分からないというところで、ミスなくやりきれたってことがこの金メダルにつながったと思う」と胸を張った。

 日本勢の1大会3つの金メダルは1972年ミュンヘン五輪の加藤沢男以来52年ぶり。4つのメダルは1984年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司(5つ)以来40年ぶりとなった。

 ◆岡 慎之助(おか・しんのすけ)2003年10月31日、岡山県出身。4歳で体操を始めた。おかやまジュニア体操スクールを経て、中学卒業後は実業団・徳洲会入りした。19年世界ジュニア選手権では団体、個人総合の2冠に輝いた。名前の慎之助は、父泰正さん(44)が巨人の阿部慎之助・現監督のファンだったことから「スーパースターになってほしい」との願いで名付けられた。ただ、幼少期から体操一筋。155センチ、54キロ。血液型はO。

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