3つ目金メダルの体操・岡「奇跡ですね」も「ミスなくやりきれた」 帰国後にやりたいことは「ドライブしたいっす。あとおいしいものを食べたい」
「パリ五輪・体操男子種目別鉄棒・決勝」(5日、ベルシー・アリーナ)
今大会団体、個人総合2冠で、直前の平行棒で3つ目のメダルとなる銅メダルを獲得していた岡慎之助(20)=徳洲会=が14・533点で鉄棒で金メダルを獲得した。表彰式でまた金メダルを首にかけられた岡は「奇跡ですね」。自身は着地を決めて14・533点をマーク。その後に演技した選手に次々とミスが出て、1位のまま最後まで残った鉄棒の試合展開を振り返った。
とはいえ「本当に最後、何が起こるか分からないというところで、ミスなくやりきれたってことがこの金メダルにつながったと思う」と胸を張り、同時に「やっぱり準備。けがをしてからパリの準備はしっかりやってきた。それが今回につながったと思う」とここまでの道のりを振り返った。
金3個を含む4個のメダルを獲得した今大会の感想を問われると「最高、しか言ってないが、本当に一番は団体の金メダルが自分の中では一番うれしい」と仲間と勝ち取った団体総合を一番に挙げた。日本に帰国したらやりたことには「ドライブしたいっす。あとおいしいものを食べたいです」と笑い、4年後のロサンゼルス大会へ向けては「もっと強くなって、(内村)航平)さんがやってきたように、常に勝ち続けられる選手になりたい」と目標を掲げた。最後に日本のファンへのメッセージを求められ「鉄棒、金メダル取ったぞー」と言ってまた笑った。
日本勢の1大会3つの金メダルは1972年ミュンヘン五輪の加藤沢男以来52年ぶり。4つのメダルは1984年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司(5つ)以来40年ぶりとなった。