バレー男子 号泣の高橋健太郎は代表引退を明言「最後なんで代表。悔しいっす、マジで」「若い世代に頑張ってもらいたい」と思い託す
「パリ五輪・バレーボール男子・準々決勝、日本2-3イタリア」(5日、パリ南アリーナ)
2大会連続で8強入りを決めた世界ランク6位の日本は同2位のイタリアとフルセットの死闘の末、2-3で敗れ、1976年のモントリオール以来48年ぶりの4強入りはならなかった。目標としていた1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりのメダル獲得の夢には届かなかった。
大会前のけがで心配されていた29歳の高橋健太郎は要所のブロックでチームを救うなど、盛り立ててきた。大きく成長したチームをけん引してきたひとりだが、試合後は「もう最後なんで代表に来るの。悔しいっす、マジで。悔しいっす。悔しいっす。それしかないです」と悔しいを連発して声を震わせた。
「めっちゃいいバレーしてたんで。いけると思ったんですけどね、マジで。本当に悔しいっす。頑張ってもらいます。またみんなに」と、涙が止まらなかった。
後輩に託したい思いを問われると「絶対にベスト8壁は厚いと感じてた。相手がイタリアだからとかではなくて。五輪だと準々決勝というプレッシャーは必ず掛かってくる。今回で絶対に次は突破できるという自信と確信はあると思う。その力は僕たちにある。若い世代がチームの大半を占めているんで、頑張ってもらいたいと思う」と話した。