西田有志が男泣き「このバレーをして負けたなら納得できる」 妻・古賀紗理那見守る中で奮闘チーム2位22得点

 「パリ五輪・バレーボール男子・準々決勝、日本2-3イタリア」(5日、パリ南アリーナ)

 2大会連続で8強入りを決めた世界ランク6位の日本は同2位のイタリアとフルセットの死闘の末、2-3で敗れ、1976年のモントリオール以来48年ぶりの4強入りはならなかった。目標としていた1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりのメダル獲得の夢には届かなかった。2-0で迎えた第3セットに3度のマッチポイント、最終第5セットも1度マッチポイントの好機があったが、ものにすることができず、あと1点に泣いた。

 52年ぶりのメダルへ、負ければ終わりの一発勝負に挑んだが、届かなかった。西田有志は序盤から気迫をほとばしらせながら、スパイクを打ち込み、チームの悪い流れの場面ではサービスエースで鼓舞し、チーム2位の22得点をあげた。。

 西田は試合後、目頭を押さえて男泣き。「悔しさが残る試合内容ではありましたけど、このチームで戦えたことがうれしく思いますし、少なからずここまで結果を出してきて、五輪で出せなかったというのが自分たちの中でも納得したくない結果ではあるものの、この試合結果で負けてしまったのも、なんていうか、試合の流れがあったかなと思いますけど」と振り返り、「なんですかね。チームが全員やりたいことをやっていたと思う。全員が100%の準備で臨んでいたと思う。頭の整理がついてない。なんとも言えない。このレベルなら何が起こってもおかしくない。日本チームがここまできたのは事実。1次Lは苦しかったが、きょうは全員がベストパフォーマンスに戻っていたと思う。あれだこれだというのは正直結果論でしかなくて、このバレーをしていて負けたなら、仕方ないということはないが、それぐらい納得できるバレー内容だった」と、噛み締めた。

 妻で女子日本代表主将の古賀紗理那が日の丸を振って応援した。試合前には小島満菜美ら日本代表メンバーらと、笑顔で自撮りをする姿も。左手薬指には結婚指輪が輝いていた。女子は1次リーグでの敗退が決まり、パリ五輪を最後に現役引退を発表している古賀にとっては、3日のケニア戦が最後の試合となった。西田は試合後に古賀へ「これからも人として選手として尊敬し続ける。この人だけは越えられないと思えるほどの努力を間近で見させてくれた。ありがとう」と、綴っていた。

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