レスリング女子で悲劇 右肩脱臼のインド選手が泣きながら戦う 残り30秒、不運の大逆転負けに相手の北朝鮮選手も涙ぐんで歩み寄る

 パリ五輪レスリング女子で悲劇
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 「パリ五輪・レスリング女子68キロ級・準々決勝」(5日、シャンドマルス・アリーナ)

 インドのニシャ・ニシャが北朝鮮のパク・ソルグムと対戦。残り33秒で右肩を脱臼する不運に見舞われ、大逆転負けを喫した。

 前半4-0で折り返し、後半も8-2とリードを奪った。だが、残り33秒の段階で、ニシャが右肩をおさえて悶絶。中継の解説を務めた元金メダリスト・登坂絵莉さんは「肩ですね。痛そうですね。脱臼のように見えますね。大丈夫ですかね」と心配そうに伝えた。ニシャは痛みに顔をゆがめ、マット上に医師が駆け寄り治療が行われた。

 棄権もよぎる中、勝利目前ということもあって戦いを続行。だが、右腕に力が入らないのは明らかで、パクの攻撃に耐えられず。残り10秒で同点となった。

 登坂さんは「タックルの時もかばっているし、ディフェンスのときも力が入っていないですね」と話し、ここで再び、ドクターが駆け寄り状態を確認。ビックポイントを獲得していることからまだ勝利権のあるニシャは泣きながら戦いを続けたが、最後に逆転を許し、8-10で敗戦を喫した。

 ショックで泣き崩れるニシャの姿に、パクも複雑な表情。涙ぐんで歩み寄り、起き上がらせようと体を抱きかかえてサポートした。会場から拍手がわき起こる中、ニシャは号泣しながら引きあげた。

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