体操男子 水鳥監督は岡慎之助の快挙絶賛「慎ちゃんが覚醒」直前の鉄棒練習で頭強打 「焦点が合わない感じ」から驚異の立て直し

 「パリ五輪・体操男子種目別鉄棒・決勝」(5日、ベルシー・アリーナ)

 今大会団体、個人総合2冠で、直前の平行棒で3つ目のメダルとなる銅メダルを獲得していた岡慎之助(20)=徳洲会=が14・533点で鉄棒で金メダルを獲得した。

 この快挙を受け、日本体操男子日本代表の水鳥寿思監督は、「本当にすごい」と絶賛した。「ずっと平行棒までつけいる隙がないぐらいレベルの高い種目別だった。オリンピックはすごい。最後の最後ですごい緊張感とか、それぞれが持ってる思いや疲労が一気に出たなという感じがした」と男子体操では最終種目となった鉄棒を振り返った。

 実は岡も、平行棒を終えた後の直前練習では高難度の離れ技での落下し、背中や頭を打っていた。「『焦点が合わないです』ぐらいの感じだった」といい、「慎之助も鉄棒をアップしている時はぐちゃぐちゃになっててやばいなという中での試合だった。彼もギリギリだった」と明かした。

 岡は鉄棒の技の難度は高くないが、武器となったのが出来栄えを示すEスコアだった。着地をぴたりと止め、8選手中唯一の8点台となる8・633点をマークするなど、高難度構成で挑むライバルたちを引き離した。「この中で一番ノってたし、構成も(高くない)5・9で楽に一番試合ができたんじゃないかな」と、分析した。それでも初の五輪だっただけに「この中でできたのは本当にすごい」と絶賛した。

 体操ニッポンとしては、東京五輪2冠の橋本大輝(セントラルスポーツ)が不調の中、「(岡)慎ちゃんが覚醒して、ギリギリつながって結果を出すことができた」とうなずいた。「最後着地を止める演技が多かったからこのギリギリで勝てた。そこを引き続き大事にしたい」と今後への大きな糧になるとした。

パリ五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス