残り10秒でまさか 尾崎野乃香が呆然の逆転負け 4強ならず「受けいれられない」と涙

 準々決勝 キルギス選手(左)に敗れた尾崎野乃香(共同)
女子68キロ級準々決勝で敗れた尾崎野乃香=パリ(共同)
 準々決勝 キルギス選手(上)を攻める尾崎野乃香(共同)
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 「パリ五輪・レスリング女子68キロ級・準々決勝」(5日、シャンドマルス・アリーナ)

 尾崎野乃香(慶大)はキルギスのジュマナザロワと対戦。逆転負けで4強入りはならなかった。ジュマナザロワが決勝に進めば3位決定戦に回る可能性は残るが、無念の敗戦となった。

 東京五輪の銅メダリストを相手に、前半に4点を先取される苦しい展開。さらに前半残り1分を切って2点を追加された。だが、0-6から執念を発揮。後半、バックに回って2点、さらに体を回転させて2点を追加。4-6とした。さらにバックを取り2点追加で同点。最後に得点したことで尾崎に勝利権があったが、残り10秒でバックを取られ、6-8の逆転負けとなった。

 涙の尾崎は「ちょっと受け入れられない。負けてしまったんだな、と。全力だったんですが、今は何が足りなかったのか、思い浮かべない」とし、「自分自身で五輪を過大評価しないようにせずこの舞台に臨めたが、今までないくらい努力したと思うが、言葉にできない」と落胆した。

 初戦はベネズエラのソレイミアントニエタ・カラバジョエルをわずか32秒で撃破。10-0で快勝し、準々決勝に進出した。初の五輪、緊張してもおかしくない初戦で衝撃勝利を飾った。準々決勝はあきらめず競り合いの展開に持ち込んだが、あと一歩及ばなかった。

 ◆尾崎野乃香(おざき・ののか)2003年3月23日、東京都出身。帝京高時代には18年のユース五輪で57キロ級の金メダルを獲得。卒業後は慶大へ進学。世界選手権では初出場の21年は銅メダルも、22年と23年には大会連覇。24年1月のプレーオフを制してパリ五輪代表の座を手にした。166センチ。

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