レスリング男子 文田健一郎が決勝進出!悲願の金メダルに王手 世界王者を大技で投げ飛ばす

 「パリ五輪・レスリング男子グレコローマン60キロ級・準決勝」(5日、シャンドマルス・アリーナ)

 文田健一郎(ミキハウス)がキルギスのシャルシェンベコフと対戦。4-3の激闘を制し、決勝進出を決めた。

 直近の世界選手権決勝で敗れている世界王者との戦い。前半0-1で折り返すと、後半、得意技の反り投げで一挙4点のビッグポイント。残り40秒でバックを取られ、1点差となったが逃げ切った。

 準決勝まで圧倒的な強さを示していた。初戦はキューバのロドリゲスと対戦。11-0、テクニカルスピリオリティ勝ちを決め、危なげなく初戦突破した。準々決勝でもイランのモフセンネジャに9-0と寄せつけず、準決勝に進出した。

 昨年9月の世界選手権でパリ五輪切符をつかんだ際は、同年1月に長女が誕生としたこを受け「胸を張って、パリの試合会場に連れて行けるのがすごくうれしい」と話していた。家族も見守るなか、大舞台の戦いで執念の1勝を挙げた。

 試合後、文田は「1年前、彼に敗れてから自分のレスリングと向き合い方が変わった。あの試合がなければ、彼が全力で攻めて目覚めさせてくれて、ありがたい機会をもらえた。それが決勝まで駒を進めたことかなと思います」と相手に敬意。決勝へ「何も終わってなくて、次勝つことだけ考えてきた。3年分の思いをぶつけたい」と意気込んだ。

 ◆文田健一郎(ふみた・けんいちろう)1995年12月18日、山梨県韮崎市出身。韮崎工高を経て日体大へ進学。17年の世界選手権で金メダルを獲得し、19年の同大会でも連覇。21年の東京五輪では銀メダルを獲得した。23年の世界選手権では銀メダルでパリ五輪代表に選出された。168センチ、60キロ。

パリ五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス