レスリング 初戦敗退の須崎優衣が涙「ここで終わってしまったことが信じられない」号泣し「みなさんの努力を私が無駄にした」「申し訳ない」連発
「パリ五輪・レスリング女子50キロ級・1回戦」(6日、シャンドマルス・アリーナ)
五輪連覇を目指す須崎優衣(キッツ)はインドのビネシュと対戦。まさかの初戦敗退を喫し、涙を流した。
終了後のインタビューでは「もうこのオリンピックは私だけの夢じゃ無かったので。今回、家族とか会場のみなさんとか、たくさんきてくださっていたので…本当に申し訳ない気持ち」と涙をこらえることができなかった。
「ここで終わってしまったことが信じられない」と声を震わせ、「本当に申し訳ない気持ちです」と何度も繰り返した。「みなさんの努力を私が無駄にしてしまった」と自らを責め、タオルで顔を覆った。
序盤は互いの動きを見ながら組み合う展開となった。先に須崎が相手の消極的姿勢で1ポイントを先取すると、しっかりと相手を見ながら落ち着いて対処。休憩後も相手に隙を与えず、残り1分を前に再び相手の消極的姿勢でポイントを加算。しかし残り10秒で相手に一瞬の隙を突かれて倒されると2点が加算され、2-2の同点ながら最後にポイントを取ったビネシュが勝者となった。
試合終了後、ぼうぜんとした表情でマットの上に立ち尽くした須崎。チャレンジを行うも認められず、ビネシュの左手が掲げられた。
◆須崎優衣(すさき・ゆい)1999年6月30日生まれ、千葉県松戸市出身。早大卒。小学1年でレスリングと出会う。中学2年でJOCエリートアカデミー入校。2017年、世界選手権初優勝。高校生の優勝は02年の伊調馨以来だった。世界選手権は18、22、23年にも優勝。21年東京五輪金メダル。155センチ。