須崎優衣 海外選手に初黒星で涙の謝罪「皆さんの時間や努力、私のせいで全て無駄に」「最低限のことはやらないといけない」【一問一答】

 相手にポイントを奪われ、ぼうぜんとする須崎優衣(撮影・吉澤敬太)
 女子50キロ級1回戦 初戦でインド選手(右)に敗れ、健闘をたたえ合う須崎優衣(共同)
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 「パリ五輪・レスリング女子50キロ級・1回戦」(6日、シャンドマルス・アリーナ)

 五輪2連覇を目指す須崎優衣(25)=キッツ=はインドのビネシュと対戦。2点を先制したものの、試合時間残り10秒で2点を奪われ、初戦敗退を喫した。連覇は消滅。須崎はキャリアで海外選手に敗れるのは初めてで、最強女王のまさかの敗退は世界に衝撃を与えた。

 衝撃の敗戦から約50分後、須崎が涙ながらに答えた一問一答は以下の通り。

 -試合を終えて。

 「家族やチームメート、東京五輪以上に多くの方々に支えてもらい応援してもらって戦ってきた3年間だったので、皆さんの時間や努力を私のせいで全て無駄にしていまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 -試合を振り返って。

 「相手の戦術にうまくはまってしまって自分の良さを出せなかった。負けた試合でした」

 -打開策はあったか。

 「(頭ではあったが)いききれず、負けた。そこまで整理できていない」

 -コンディションはどうだった。

 「すごく調子はよかったです」

 -連覇はできなかった。

 「今の私は五輪王者になる器じゃなかった。でも、何が足りなかったのか今は分からないので、しっかり見つめ直して、またいつか五輪王者になれる日を目指して戦いたい」

 -東京五輪とメンタル面の違い。

 「特になかった」

 -残り30秒から相手がアタックしてきて。

 「負けるパターンにはまってしまった」

 -想像していた相手との違い。

 「初めての対戦だったので、どういうタイプか分からなかったが、研究対策もしていたが、自分のやるべき事を出せず、ああいう結果になった」

 -金メダリストとして重圧は。

 「プレッシャーは感じていなかった」

 -試合後、チャレンジをしたが。

 「完全に負けていた試合だったので、マットの上に立っていたときは、現実なのか分からなかった」

 -この3年間は海外に行ったり色んな取り組みをしてきた。

 「パリ五輪の王者になるために人生を懸けてレスリングに費やしてきたが、それでも五輪王者になれなかったので、何が足りなかったのか、どうしたら五輪王者になれるのか、見つめ直していきたい」

 -金メダルだけを目指してきたが、まだ敗者復活戦の可能性。

 「まだチャンスがあるならば、最低限のことはやらないといけない。ほしいのは金メダルだったが、チャンスがあれば銅メダルの戦いも、支えてくれた人に恩返し、必要最低限のことは皆さんのために頑張りたい」

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