連覇の夢散る 四十住さくらは10位でまさかの予選敗退 「人の失敗は祈りたくない」と待つ中最終4組途中で圏外へ 上位8選手の決勝に進めず

 「パリ五輪・スケートボード女子パーク・予選」(6日、コンコルド広場)

 東京大会金メダルの四十住さくら(第一生命保険)は10位に終わり、上位8選手による決勝進出はならなかった。

 四十住は日本勢3人がそろった1組目に登場。1本目に79・70点をマークしたが、予選突破のめどとされた80点台には届かなかった。「1本目は乗れたが、ちょっと80点台までいかなかった。(2、3本目で)もうちょっと上げた方がいいと思ったが、最後までいけず、ちょっと悔しい」と振り返った。

 それでも1組目終了時点では4位。「めっちゃ2連覇しようと思ってきたので、ワンツースリーの中にいたかったが、緊張もあった。とりあえず1本乗れて本当よかった」とし、残り3組の結果を待つ心境を「最後まであきらめずに。でも人の失敗は祈りたくないので。ちょっと変な気持ちになっちゃうんですけど、(決勝に)行けるように祈ります」と話していた。2組終了時では5位、3組終了時では7位だったが、最終4組途中で9位となり予選通過圏外に転落した。

 四十住は東京五輪で金メダルを獲得した20日後に地元の和歌山県知事を訪問した際に、早くも「3年後のパリ五輪も連覇を目指したい」と話していた。昨年5月、現在の第一生命保険との所属契約を結んだ際も「パリ五輪で連覇できるように頑張る」と目標を誓っていた。

 五輪後は日本初開催となった22年のXゲーム千葉大会で金メダルを獲得。18年の世界選手権、21年の五輪に続き全ての主要大会で頂点に立ったが、スケボー界は日本勢だけでも若手が台頭しハイレベル。日進月歩で進化する中、五輪女王として注目度が上がってからも「自分では金メダリストだと思っていない」と向上心を絶やさなかった。

 ◆四十住さくら(よそずみ・さくら)2002年3月15日生まれ、和歌山県出身。和歌山・伊都中央高卒。小学6年でスケートボードを始める。18年世界選手権優勝。アジア大会優勝。Xゲーム銅メダル。19年世界選手権2位。21年東京五輪金メダル。22年Xゲーム金メダル。159センチ。

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