レスリング 文田健一郎が金メダル!東京銀の悔しさ晴らす グレコローマンで日本勢40年ぶり快挙

 「パリ五輪・レスリング男子グレコローマン60キロ級・決勝」(6日、シャンドマルス・アリーナ)

 東京五輪銀メダルの文田健一郎(ミキハウス)が中国・曹利国と対戦。3-1で勝ち、金メダルを獲得した。

 グレコローマンの日本勢にとっても40年ぶりの金メダルをかけた戦い。第1ピリオド、文田は相手を回転させてポイントを重ねるなど3点を先取。主導権を握った。第2ピリオドは相手に攻められる時間もありながら、その3点を守り続けた。

 準決勝では直近の世界選手権を制していた難敵・キルギスのシャルシェンベコフを1点差で撃破。激闘を終えた文田だったが、「何も終わってなくて、次勝つことだけ考えてきた。3年分の思いをぶつけたい」と決勝を見据えていた。

 妻、昨年1月に誕生した長女ら家族も見守る前での戦い。頂点だけを見据え、ライバルと激闘を繰り広げた。金メダルを獲得後、誇らしげに日の丸を掲げた。

 ◆文田健一郎(ふみた・けんいちろう)1995年12月18日、山梨県韮崎市出身。韮崎工高を経て日体大へ進学。17年の世界選手権で金メダルを獲得し、19年の同大会でも連覇。21年の東京五輪では銀メダルを獲得した。23年の世界選手権では銀メダルでパリ五輪代表に選出された。168センチ、60キロ。

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